「空色勾玉」
「空色勾玉」を読んで
古事記、日本書紀を元にした空色勾玉は、不死である輝(かぐ)の神と、冥界の闇(くら)の神の戦いのファンタジーです。
なぜ人は不死や不変に憧れるのでしょうか。
50代である私は不死というよりは永遠の若さ、アンチエイジングに興味がありますし、人生後半で死を意識する瞬間もあります。夫の心変わりなんて世の常(?)なんて今はなんとも思いませんが、若い頃は恋人の心変わりがこわかったなぁ。
稚羽矢の変若(おち)、死から蘇るシーンを読むと決して不死になりたいなんて思えません。YouTubeでも「もし不老不死で76億年ずっと、、」って怖い漫画ありましたね。
やはりこの世は諸行無常で良いのでしょうね。
「RDGレッドデータガール」に出でくる、カラスは鳥彦が原型なのかな、とか考えたり、何回読んでも荻原さんの作品は楽しいです。