ふかゆきブログ

ちいさな喜びと幸せ、その積み重ね

アボリジニはなぜ世界を征服しなかったのか。

「父が娘に語る経済の話。」を読みました。

 

ギリシャ経済危機時に財務大臣を務めた、ヤニス・バルファキスさんが、10代半ばの娘さんに「なぜ格差はあるのか。資本主義とは。」など専門用語を使わず、わかりやすく語りかけています。

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アボリジニはなぜ世界を征服しなかったのか。

オーストラリアでは自然の食べ物に事欠くことがなかった。農耕がなくても生きていけたので、余剰(作物)を溜め込む必要もなかった。気候に恵まれないイギリスでは、余剰から国家、そして経済からテクノロジー、軍隊が生まれたということが書かれています。

 

では、なぜ縄文人は国家を作り他を征服するこがなかったのでしょうか。縄文時代にも農耕が行われていたことは、現在ではわかっています。農耕は補助的なもので、狩猟を主にしていたから?余剰が出るほど作物を作らず、人口が増えなかったから?人口が増えても充分土地があったから?

イギリスとの違いはなんだったのでしょうか。

勉強が足りず、わかりません。

 

著者は問題解決の方法に、「民主化」あげています。

機械を、資源を、貨幣、テクノロジー全てを民主化し、みんなで管理すること。

これは、日本の経済思想家、齋藤幸平さんの「コモン」の考え方に近い気がする。

 

ヤニスさんの本は、やさしく書かれているけれども常に自分で考えることを要求される。自分の頭で考えるって、ほんと大事なことだだよね。